これはかなり意欲的だと思う三菱自動車「i」。
ただし、キワモノ一直線オーラもバリバリ。
ミッドシップ。スポーツ系ではない車種としては、初代エスティマ・ホンダバモスZ(←ちょっと違うか?)以来だと思う。エスティマの場合、車の安定性を考え、ミッドシップレイアウトにしたと言われていて(ホントか?)、ほぼ車の中央にエンジンがマウントされていたが、iの場合はほぼ後輪車軸の上。リア側のミッドシップ。一応、ガソリンタンクを中央におくことによって、重量配分のバランスを考えているが、ガソリンタンクの重さは常に変化するわけで、ほぼ空になれば、当然、後方ヘビーになるわけだ。
ミッドシップにする欠点も多い。
たとえば、安定性。ミッドシップにかぎらず、一般的に後輪駆動は前輪駆動と比較すると直進安定性が低い。雪道だとなおさら。冬季、雪に埋もれる地域であれば、4WDがデフォルトともいえるが、そうでない場合、価格や燃費を考えると普通に2WDを選ぶはず。FFベースの2WDなら、スタッドレスタイヤ程度で、軽い雪道は問題無いが、iは後輪駆動であるがため、4WDを選ばなければならない状況も多いはず。つまり、iはFFベースの軽自動車と比較すると、価格・燃費的に不利になりそう。
特殊な仕様というのも問題。
三菱自動車として初めてのミッドシップ。つまり、今まで経験が無いわけだ。(おそらく)エンジンも専用設計。エンジンスペースの特殊性から、既存のエンジンが入らないのは容易に想像できる。初代エスティマも特殊なエンジンスペースで専用設計。コスト面でそれが問題で、二代目以降のエスティマではFFベースになったという話もある。
専用設計というのは、初期段階において予期しないトラブルは、一般的な車と比較すると確実に多い。いくら、スタイルに惹かれても、ある程度マイナーバグが修正された登場一年後くらいが買い時のはず。
世の中的マイナーというのも問題。たとえば、特殊なオイル交換方法。作業員がミスする確率も高く、場合によっては異なった価格設定がされるケースもあるだろう。
残念ながら、ミッドシップを生かし切れてない。価格も問題。
確かにスタイルはおもしろい。しかし、ミッドシップじゃなければ、できないデザインか?といわれると多少微妙な感がある。つまり、FFベースでもできるのでは?と思ってしまう。フロント部分を短くできるという特性を生かすのであれば、軽自動車という枠が手枷足枷になっている。競合と比較して、格段に広いとはいえない。
価格はこれでもがんばったのだろう。ただし、専用設計の部分が多く、また、購入は4WDとなると、かなり高価な部類の軽自動車になる。軽自動車の税金や保険がいくらやすくても、コンパクトカーとの価格比較は確実。たとえば、VitzやFitもしくはColtなどと比較した場合、iのメリットは見つけられるのだろうか?
つまり、売れないと思う。
ということで、販売台数が少ない>キワモノカーまっしぐら。